絵本のなる木

2児(両方男の子)の父が、毎晩の絵本読み聞かせを通して、おすすめ絵本を紹介していきます♪お楽しみに☆

絵本なのに驚愕のラスト「王さまのやくそく」

王さまのやくそく

王さまのやくそく

初めて読み聞かせした子どもの年齢

長男…5才5ヶ月
次男…2才11ヶ月(ちょっと早かったかな)

作者紹介

おぼまことさんは多くの挿し絵を手掛けており、「世界一すてきなおとうさん」では赤い鳥文学賞さし絵賞を受賞されています。「さよならはいわない」などの単著もあり、本作も単著になります。

あらすじ

ちいさな国の王さまと、不思議な魚のお話です。

ある日、王さまは出掛けた先で、見たこともない魚に出会います。王さまはその魚をとても気に入り、自分の庭の池で飼うことにしました。

まもなく大きな国が王さまの国へ攻めてきます。勝ち目のないくらいの国だとわかり、王さまが悲嘆にくれていると、魚がこう言いました。

「王さま、わたしか助けてあげましょう。そしたら、わたしを王さまにはしてくれますか」と…。

読んでみました

おぼまことさんの絵は独特の世界観があり、王さまの庭の描写などは、古代の壁画のような趣があります。
人面魚を思わせるような魚もインパクトがあります。

文も長くなく、5才の長男にちょうど良いくらいでした。

長男的には、王さまと約束した魚が、攻めてきた兵隊たちを鱗の兵隊を使って撃退するところが好きなようで、そのページはじっくり見ていました。

細かい描写で、小さい兵隊たちが様々な戦い方をしているのも見物なようです。

その後の内容も目が離せない展開です。

魚を埋めてしまう王さま、そして翌朝の「たいへんだ、王さまがたいへんだ」と響き渡る召し使いの声。

ラストに変わり果てた姿でベッドに寝ている王さまとそれをとりまく大勢の人々。

正直、私は読んでいてゾッとしてしまいました。

こんなにインパクトのある絵本もあるんだな、と。

魚を埋めてしまって一件落着のようにディナーをとる王さまから、翌朝の召し使いの叫び声への暗転は本当に見事だと思いました。

そして最後の、文章のないページ。

すやすやと変わり果てた姿で眠る王さまと、周りの様々な反応の人々。

なにか、神話のような趣さえある絵で締めくくられます。

あまりの衝撃的なラストに、私は読みながら思わず「えー!?」と声をあげてしまいました。

他にも文章がなく、絵で読ませるページがありますが、絵からいろいろな事が読み取れて、素晴らしい効果を発揮しています。

長男は代わりに文章を考えてよんでくれたりもしました。笑

木になるところ

言葉を抜きにして、圧倒的な迫力で語りかけるラスト。

読み終わってからも妙に心に残る一冊です。