絵本のなる木

2児(両方男の子)の父が、毎晩の絵本読み聞かせを通して、おすすめ絵本を紹介していきます♪お楽しみに☆

なりたい気持ちを大切に

ばけねこになりたい (せなけいこ・おばけえほん)

ばけねこになりたい (せなけいこ・おばけえほん)

〈初めて読み聞かせした子どもの年齢〉
長男…5才ころ
次男…2才前半

<作者紹介>
せなけいこさんは非常に沢山の作品があります。今作は「おばけえほん」シリーズのひとつで、その他シリーズだけで10作以上あります。「いやだいやだの絵本」でサンケイ児童出版文化賞を受賞されています。

<あらすじ>
むかし、小さくて、犬やねずみにいじめられるねこがいました。ねこはくやしいから、ばけねこになりたいと思うようになりました。ばけねこのなり方を、ばけねこの親分に聞こうと墓場へ行ってみると、泣いているおばけがいて…。

<読んでみました>
年長さんの長男が、保育園の活動で図書館に行った際に借りてきた本です。実は数ヵ月前にも私が図書館から借りてきて、読んでいるのですが、なにやら気に入っていたようで再読です。

せなけいこさんの絵は切り絵のような感じで、他の絵本とは一線を画すものですね。私も何作か読ませていただいていますが、かわいいキャラクターが多いです。今作のねこもそうですし、「いじわる」にでてくる怪獣や男の子などもかわいく、ほのぼのします。
こどもたちにも親しみやすいらしく、我が家の寝る前の読み聞かせ絵本に兄弟で選ぶことが多いです。

文は短く端的で、わかりやすいです。言葉もきれいでやさしい響きが感じられます。ずっと言葉を大切にしてこられた人なんだろうなぁと推察します。

お話としては、ともかくねこがかわいいです 笑。いじめられて「くやしいなぁ」とばけねこになる勉強を始めます。勉強するねこ。なんともかわいい 笑。かわいいだけでなく、なかなかやさしいねこで、足をなくした幽霊と一緒に、足を探してかさおばけから取り返してあげます。勇気もありますね 笑。

幽霊のお礼で、ばけねこの親分がばけねこのなり方を手紙に書いてくれます。このあたりもほほえましいですね。ばけねこだけどやさしいし、ばけねこの親分が手紙を書いているところを想像すると、なんともほのぼのします 笑。

ねこは手紙を読んで、一生懸命に体を鍛えたり、しっぽを二本にするよう育てたり。そして最後に「うーんとこわいかおのれんしゅう」
このページのねこの顔がとてもかわいいです。全然こわい顔になっていませんよ 笑。思わず笑ってしまいます。

お話は、ねこからのばけねこ親分と幽霊へのお礼の手紙で終わります。ねこがばけねこにになれたかはわかりませんが、長男はねこの手紙にある自画像?のしっぽが二本になってるので「ばけねこになれたんだね」と話していました。長男は、ねこがんばったんだね、とも話しており、ねこの努力が実ったことも感じているようでした。

長男はひらがなが読めるようになったので、全部自分で読めたことを喜んでいました。せなけいこさんの文が読みやすいこともあるかと思いますが、こどもの成長は嬉しいものですね。そんな長男の成長に立ち会った記念すべき絵本でもあります。その分、読み聞かせがなくなったらさみしい気持ちもするのですが…笑。

<ここが「木になる」>
いじめられて、「悔しいなぁ」と行動を起こすねこ。結果はわかりませんが、勉強したり、墓場にいったり、ばけねこ親分の手紙のとおりにお稽古にはげんだり。
考えて行動を起こし、何かに励む過程が細かく描かれています。結果だけでなく、過程を大事にすることで、こどもなりに生きるヒントのようなものを感じられる絵本だと思います。

ちいさなねこの「うーんとこわいかお」は本当にかわいいので、必見ですよ 笑。