絵本のなる木

2児(両方男の子)の父が、毎晩の絵本読み聞かせを通して、おすすめ絵本を紹介していきます♪お楽しみに☆

たぬきのおもち

〈初めて読み聞かせした子どもの年齢〉
長男…5才6ヶ月
次男…2才11ヶ月

〈作者紹介〉
せなけいこさんは当ブログでは「ばけねこになりたい」につづいて2作目となります。本作のようにたぬきが出てくるお話も多いです。「となりのたぬき」もとてもいいお話なので、オススメです。近々このブログでもご紹介したいと思います。

〈あらすじ〉
たぬきがお腹を空かしていると、うさぎたちが美味しそうなお餅を焼いていました。うさぎがいなくなると、たぬきはしめしめとうさぎたちのお餅をぱくぱく。そこへうさぎたちが戻ってきてしまい、たぬきはお餅に化けてなんとかやり過ごそうとしますが…。

〈読んでみました〉
せなけいこさんの絵本は、ウチの子どもたちのお気に入りのようで、読み聞かせの絵本に選ばれることが多いです。いくつか図書館で借りてきた絵本の中から今回も早速選んでいました。

本作は実は最近の作品で、2018年出版なんですね。せなけいこさんの変わらぬ作風に、安心して読読み聞かせできます。

文は短く、たぬきやうさぎの会話が殆どなので、読みやすいです。展開もわかりやすく、お餅から大入道と、次々にたぬきが化けていく様子もおもしろいですね。
外に出て、うさぎがたぬきを探す場面では、子どもたちも「雪だるまになってるんだよ」と一緒になって探しているようでした。

結局たぬきはお餅をたいして食べられず、「ごめんなさーい」と逃げていくわけですが、最後にうさぎたちが「たぬきもおなかが空いてたんだよ」とやさしい言葉で締めくくられているのが印象に残ります。

盗むことはいけないことだけど、たぬきはたぬきでなんだかかわいそうですよね。
そのあたり、せなけいこさんも絵本のコメント欄で「たぬきはおかあさんがいなくてひとりぼっちかもしれない。それでおなかが空いて悪いことをしたのかもしれない」とも書かれています。

このコメントを読んで、私は絵本の題名が「うさぎのおもち」ではなく「たぬきのおもち」 となっているワケがなんとなくわかったような気がしました。

盗むことは確かに悪いことだけど、そこには必ずなにかしらの理由があって、たぬきの方に思いを馳せることで、見えてくるものがあるのではないか。
そんな思いでつけた題名なのかな、と思いました。(勝手な推察ですが 笑)

〈ここが「木になる」〉
悪いことは悪い。でも、それをただ責めるだけではなく、「たぬきもおなかが空いてたんだよ」と言えるうさぎのように、他者に思いを馳せられる心のゆとりのようなものも大切。
言葉で伝えようとすると難しいけれど、お話にしてやさしく、大切なことを教えてくれる絵本だと思います。