
がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)
- 作者: 安西水丸
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1987/06/30
- メディア: ハードカバー
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初めて読み聞かせした子どもの年齢
長男…0才
次男…0才
作者紹介
安西水丸さんは作家の村上春樹さんと親交があり、村上春樹さんの作中でちょいちょい登場する「ワタナベノボル」という人物は、実は安西水丸さんのことのようです。(ウィキペディア情報ですf(^_^;) すごいですね。
なので、村上春樹さんの作品「夜のくもざる」などのイラストも手掛けています。
絵本では「バスにのりたかったおばけ」や本作の続編「がたんごとんざぶんざぶん」があります。
あらすじ
がたんごとんがたんごとんと汽車がはしっています。スプーンやバナナ、ネズミさんたちが「のせてくださーい」と登場し、汽車はどんどん満員に。みんな乗れるかなー?
読んでみました
本作は、たしか長男が生まれた時に、保健所さんからファーストブックとして頂戴したものと記憶しています。
当時、私はもっと物語性のある絵本を子どもに読み聞かせしたかったので、本作の読み聞かせにはあまり積極的ではなかったのを覚えています。
今思えば、赤ちゃんのことをなんにもわかってなかったなぁ、と恥ずかしくなります。
そんな長いお話読んだって、生まれて数ヶ月の赤ちゃんにはわかるわけないですよね。
0才の頃なら、まだ言葉よりも音とかの方に関心があるようですね。
例えば本作の「がたんごとん」みたいに。
こちらの絵本、文はほぼ「がたんごとん」と「のせてくださーい」のみです。超シンプルですね。私的には「もっといろいろな言葉を知ってほしいなぁ」との思いがあったわけですが、このシンプルさが子どもには大ウケのようで、当時私が選んだ長ったらしい絵本より、だんぜんおもしろそうでした。
当時はなにやら悔しかったのを覚えています 笑。
しかしながら、子どもに何度もせがまれて読み聞かせしていると、だんだんと良さがわかってきました。
まず、(これはさきほども書きましたが)文がほぼ「がたんごとん」と「のせてくださーい」の繰り返しのみ。
→子どもは繰り返しと擬音が大好き。
登場キャラクターがスプーンやバナナ、ねこなど子どもの身近なものばかり。
→0才でもわかりやすい。
色彩がシンプル。
→全て単色で描かれているので見易い。
と、こんな感じで、0才児のハートをつかむ仕組みがいっぱいなことがわかりました。
ファーストブックとして、絵本の世界に親しむことを目的にするなら、「がたんごとんがたんごとん」はまさにうってつけだな、と思いました。
こういった絵本に親しみをもつことで、少しずつ他の絵本にも気が向くようになり、子どもにとっての絵本の世界も広がっていくようです。
年長組の長男が最近ようやく楽しめるようになった絵本を、0才の頃に読み聞かせしていた私ですが (笑)今となっては、そんなに焦ることなかったな、と当時を反省しております。
自分が知らないだけで、赤ちゃん絵本にもいい絵本は沢山ありました! 笑
木になるところ
子どもは絵本によって、まだ体験したことのない世界を感じたり、これから生きていくための練習をするそうです。
その絵本の世界への入口として、ぜひオススメしたい絵本です。
長男が1才になる前だったと思います。まだ「ママ」ぐらいしか言えなかったころ、おもちゃで遊んでいたら突然「がたんごとんがたんごとん」としゃべり出したことがありました。
あの時の驚きと感動、今となってはただただ懐かしいです。慌ててケータイのムービーで撮りましたが、今やどこに保存されたかわかりません 笑。ザンネン!