絵本のなる木

2児(両方男の子)の父が、毎晩の絵本読み聞かせを通して、おすすめ絵本を紹介していきます♪お楽しみに☆

梅雨を楽しもう🎵

はっぱのおうち (幼児絵本シリーズ)

はっぱのおうち (幼児絵本シリーズ)

〈初めて読み聞かせした子どもの年齢〉
長男…2才ごろ
次男…2才11ヶ月

もうそろそろ梅雨ですね。じめじめとイヤな季節ですが、雨の日をこんな風に楽しむのもステキだなぁと思います。

〈作者紹介〉
征矢 清さんは「ガラスのうま」で野間児童文芸賞などを受賞されています。本作で絵を担当されている林明子さんとはご夫婦なんですね。お二人の共著では他に「ひよこさん」などがあります。「ひよこさん」は赤ちゃん絵本ですが、心あたたまる絵本だったと記憶しています。
林明子さんは「はじめてのおつかい」や「こんとあき」などが有名ですね。絵の色使いがきれいなので、本屋さんなどで目を引きます。

〈あらすじ〉
女の子「さち」が庭で遊んでいると、雨が降ってきました。でも、はっぱのおうちがあれば大丈夫。雨にぬれません。そこにはいろんな虫たちも雨宿りにやってきました。

〈読んでみました〉
林明子さんの絵は色合いが明るく、タッチがやさしいので、見ているだけで心が和みます。はっぱのおうちの草花の緑が鮮やかで、雨の日を暗く感じさせないですね。
登場する虫たちが、リアルながらも微妙に表情があるのもおもしろいですね。
私は気づかなかったのですが、長男は雨上がりに虫たちの顔が笑っているのを発見して、教えてくれました。

征矢清さんの文は短く、2才ぐらいが丁度いいかな、と思いました。
さちの雨宿りしているはっぱのおうちに、いろいろな虫が雨宿りにやってきます。さちは虫たちそれぞれに分け隔てなく話しかけます。カマキリは嫌いなようですが、「あっちをむいて」と言うだけで、邪険にはしません。

そして、いろいろな虫に囲まれ、「みんなおなじいえのひとみたい」と笑います。
いいシーンだなぁと思います。

さちは2才か3才くらいかと推察しますが、このくらいの子どもって、いのちの差別みたいなものがあんまりないんですよね。人も虫も動物も、みんな友達、みたいな感覚です。

そういう感覚って、月日と共に段々と薄れていってしまうものかもしれませんが、大切にしたい感覚ではあります。

こうやって子どもから逆に教わる場面って、子育て中にもちょいちょいありますよね。

でも、そういうシーンって一瞬だったりして、記憶から抜け落ちていったりします。私はそうです 笑。

そういう貴重なシーンを見事に切り取って、「ああ、こんなことあったな」と記憶の奥の温かいものを引き出してくれる、本作はそんな絵本でもあると思います。

〈ここが「木になる」〉
こちらの絵本の舞台は、ほぼはっぱのおうちのみです。
子どもはあきちゃうかな、とちょっと心配しましたが、動きのない場面でも、来訪者による展開で魅せたり、実はかたつむりが少しずつ動いていたりと、読み手に飽きのこない作りになっています。

子どもたちも、どこかに虫たちが隠れていないか、探すのを楽しんでいました。

じめじめとした梅雨のある日、子どもは実は、こんなゆったりとした時間を過ごしているかもしれませんね。