絵本のなる木

2児(両方男の子)の父が、毎晩の絵本読み聞かせを通して、おすすめ絵本を紹介していきます♪お楽しみに☆

単なる歩くワニの話ではない「コーネリアス」

コーネリアス―たってあるいた わにの はなし

コーネリアス―たってあるいた わにの はなし

初めて読み聞かせした子どもの年齢

長男…5才6ヶ月
次男…3才ヶ月

作者紹介

レオ=レオニさんは当ブログでも一度取り上げさせていただいてます。「スイミー」でご存知の方もいらっしゃるかと思います。
「はらぺこあおむし」のエリック・カールの才能を見いだし、世に送り出したのもレオ=レオニさんだそうです。
谷川俊太郎さんも日本で長く活躍されている詩人ですね、レオ=レオニさんの訳書も多く手がけていますが、それを含めても、著作の膨大さに目を見張ります。是非気になった方はウィキってみてください。スマホでいくら下に送っても出てきます 笑。

あらすじ

ワニのコーネリアスは、生まれた時から二本足で歩くことができました。地面を這うように歩くワニには見えないものが見えます。でも、仲間のワニはコーネリアスが見えるものを教えても、めんどくさそうに返事をするだけです。コーネリアスは怒って川岸を出て行くことにしました。そこで一匹の猿に出会い…。

読んでみました

二本足で歩けるコーネリアス。自分がいかに皆よりすぐれているかを述べるばかりで、周りのワニは羨ましくもあり、うんざりもしていたのでしょう。
相手にせず、コーネリアスは怒って出て行きます。

コーネリアスはさるに出会い、自分にできないことをできる存在を初めて知ります。

そこで「やり方を教えて」と言えるコーネリアスの素直さも気持ちがいいですね。
さるも嬉しそうに教えてくれます。
このやりとりも、短いながらも温かい気持ちになります。

さるの技を習得したコーネリアスは意気揚々と川岸のワニたちのところへ戻りますが、ワニたちはコーネリアスの新技を見せられても気のないリアクション。

コーネリアスはまた怒って出ていこうとしますが、ふと振り返ると、なんとワニたちが自分の技を練習しているではありませんか。

コーネリアスはほほえみ、「ここでのくらしもすっかりかわるだろう」と結ばれています。

コーネリアスなりに、さるから教えてもらうことは悔しかったのかもしれません。でも、さるが気持ちよく教えてくれ、教えることが嬉しそうでもあった、さるの親切から感じるものもあったのでしょう。
そこから、自分がこの川岸でどうしたらいいかわかり、最後のほほえみにつながったのでしょう。

単なる歩くワニのお話ではない、深みがここにあると思いました。

木になるところ

レオ=レオニさん作、谷川俊太郎さん訳のお話は、毎回思うのですが、声に出して読むと気持ちがいいです。
学びになる内容に、きれいな日本語、というお二人のウィークポイントの成せる技だと思いますが、心がしん、と穏やかに鎮まっていくような気がします。

普段あまり子どもたちにタメになるお話ができていない自分としては、なにやらすごくタメになるお話をしている気分になりました 笑。