絵本のなる木

2児(両方男の子)の父が、毎晩の絵本読み聞かせを通して、おすすめ絵本を紹介していきます♪お楽しみに☆

とどけ、この思い!「おかしきさんちのものがたり・まほうのタオル」

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にぎやかな絵本だなぁ、と思ったら、最後にじんわり。

 

まほうのタオル (おかしきさんちのものがたりシリーズ)

まほうのタオル (おかしきさんちのものがたりシリーズ)

 

 

 

初めて読み聞かせした子どもの年齢

長男…5才8ヶ月
次男…3才2ヶ月

作者紹介

文を担当されたおのりえんさんは、児童文学作家です。絵本から長編まで幅広く作品を輩出されています。近著に長編「ぼくのドラゴン」があります。
本作は「おかしきさんちのものがたり」シリーズの1つです。
絵を担当されているはたこうしろうさんはイラストレーターであり、絵本作家でもあります。絵本から児童書、図鑑なども手掛けられています。
岡田淳さんの「こそあどの森」シリーズもはたこうしろうさんの絵だったんですね。
漫画家のおーなり由子さんが奥さん。ちなみに、おーなり由子さんはさくらももこさんと親友だったそうです。

賞など

あらすじ

おかしきさんちの4兄弟、ふー、まー、いー、うーは今日もヤンチャに泥だらけで帰ってきました。おかあさんに叱られても、へこたれることはありません。
近々開催されるマラソン大会に、一人浮かない様子のまー。お友達になんとか勝ちたくて、パパに「もっと早く走れるようになりたい」とアドバイスをもらい…。

読んでみました

あら、なんだかいいお話だな、と思いましてのブログアップです☆
 
はたこうしろうさんのタッチは作品によってちがいますね。くっきりとした絵の時もありますが、本作は淡い感じです。それがまた、おかしきさんちの賑やかさに合っている気がします。
 
おのりえんさんの文は温かく、登場人物たちに寄り添うような雰囲気でお話が進みます。
 
今回、4人兄弟の中で主役的な存在になるのが、次男のまーです。
 
表紙の折り返し部分に、4兄弟への「走るのはすきですか?」との質問コーナーがあります。
 
みんな「すき!」と答えているところで、まーだけ「まあまあ」と答えています。(あ、ちょっとダジャレになってしまったf(^_^))
 
でも、読み進めると、本当は走るのが大好きなことがわかります。
 
ただ、マラソン大会をひかえ、お友達に負けるのがくやしくてたまらないようです。
 
ちょっとひねくれてふて寝している感じ、ウチの長男とかぶるなぁ。。。
(゜_゜)
 
まーはパパに「もっと早く走れるようになりたい」と訴えます。
読みながら「えらいな」と思わず呟いてしまいました 笑。
 
そこで的確なアドバイスをできるパパもただ者ではない感じです。タオルを足でつかむ練習法なんて、なかなか思いつきません。
 
まーは素直に、ひたすらタオルを足でつかむ練習に励みます。
夢に出てくるほどに。
 
夢の中でタオルは道になり、まるでまほうのようにどこまで続くタオルになります。
 
そして、マラソン大会当日。ママに作ってもらったまほうのタオルのはちまきを頭に巻いて、一生懸命に走るまー。
 
ふーが川の中洲に取り残された仔猫たちを見つけ、マラソン大会は仔猫の救出劇という意外な展開になりますが、ここからが見せ場です。
 
マラソン大会に参加している子どもたちみんなで仔猫を助けようと必死になります。

 

ふーが川に入り手を伸ばすが、仔猫たちには届かず、そこにまーがまほうのタオルのはちまきを伸ばし、ふーがはちまきをつかんで、ようやく仔猫に手が届きました。
 
仔猫は無事救出。
 
マラソン大会は川の土手からやり直し。

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子どもたちみんな、仔猫を救出しようとして走るのを中断していたんですね。
このあたり、ほんわかします。
 
まーは「ぼくたち、仔猫をたすけたんだよ、まほうのタオル、役にたったよ」とパパ、ママに伝えたくて、一生懸命走ります。
届け、この思い!とばかりに。
その先には、両手を広げて笑顔で待ち受けるパパとママがいます。
 
このシーン。
なんだかじーんとくるものがあります。
 
これまで、登場人物が少し小さめに描かれていた分、見開きいっぱいに描かれることで印象が強くなるのでしょうか。
 
はたこうしろうさん、すごいな、と思います。
 
パパに抱き抱えられるまー、どろんこのふーにふくを汚されてうんざり顔のママ、笑ういーとうー。
 
物語はおかしきさんちを象徴するようなシーンで終わります。

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読後が晴々として、さわやかな気持ちになる絵本だな、と思いました。
 

木になるところ(おすすめポイント)

最後は「おかしきさんちのものがたり・まほうのタオル」おすすめポイントです。
 
🌕4人兄弟がかわいい
    こまごまと描かれている4人兄弟の様子がおもしろいです。ホントににぎやかな兄弟です 笑。
 
🌕起伏のある展開
    32ページのわりにはマラソン大会から仔猫の救出劇と、ドラマチックな展開で普通におもしろいです☆ちょっと映画みたい。
 
🌕悔しさをバネにする気持ち
    早く走れるようになりたい、と練習に励むまー。ウチの長男にも見習ってほしいな(´Д`)
 
🌕ラストがいい
    「まほうのタオル、やくにたったよ!」と両親に駆けていくまー。絵も文も素晴らしいです。
 
以上でしょうか。
 
図書館にて、なんとな〜く手に取った絵本なのですが、思いの外、物語も絵も、心に残る絵本でした。
オススメです☆☆☆