絵本のなる木

2児(両方男の子)の父が、毎晩の絵本読み聞かせを通して、おすすめ絵本を紹介していきます♪お楽しみに☆

だっこ大好きっ子、あつまれ!「ねえ だっこ」

 子どもって、だっこ大好き💕

でも、だっこって人だけじゃなくて、いろんな動物にもあるんですよ🎵

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ねぇだっこ

ねぇだっこ

 

初めて読み聞かせした子どもの年齢

長男…5才8ヶ月
次男…3才2ヶ月

作者紹介

文のいちかわけいこさんは保育士の経験もある、絵本作家です。主な作品に「おとうと」「おばけかな?」などがあります。本作がデビュー作になります。
絵のつるたようこさんは、いちかわけいこさんとの作品が多く、「おとうと」「しー、しずかに」などがあります。本作同様、版画で描かれています。
他にご自身で文も書かれた「まめとすめとわら」などもあります。

賞など

あらすじ 

主人公の女の子は、赤ちゃんの弟がいます。おかあさんが、赤ちゃんを寝かしつけるまでだっこしている様子を、横で見ています。
赤ちゃんが寝ついたら、おかあさんは家事に忙しそう。
女の子は、家事を手伝いながら、「おさるさんのだっこは、どんなふう?」とおかあさんに尋ねます。
おかあさんも優しく答えてくれます。
いろんな動物のだっこを「どんなふう?」と尋ねる女の子。
ペンギンは?キリンは?ゾウは?と聞いていくと…。

読んでみました

簡単な内容ながらも、じんわりと温かい気持ちになる絵本です。
次男も気に入ったようなので、ブログアップです☆

いちかわけいこさん、つるたようこさん、共に私は初めましてでした。

いちかわけいこさんの文は読みやすく、言葉が少ないので3才の次男にもわかりやすいようでした。

「どんなふう?」の「ふう」が個人的に好みです。
「どんな感じ?」でも同じ意味になるのでしょうが、「ふう」が主人公の女の子の言葉らしく響き、おっとりとした雰囲気を醸し出しています。

つるたようこさんの絵は、全編版画でしょうか?和紙のような風合いで、独特のレトロ感を作り出しています。

赤ちゃんや女の子のちょっとした仕草などの描写もかわいいです。

赤ちゃんが寝たあと、女の子はおかあさんの家事を手伝いながら、いろいろな動物の「だっこ」を「どんなふう?」とおかあさんに聞いていきます。

その家事の生活感がいいですね。

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洗い物から始まり、洗濯物干し・窓ふき・アイロンがけ・庭の掃き掃除・ドーナツ作りなどなど…。

それを女の子がちゃんと手伝い、おかあさんもニコニコしています。

なんともほほえましいシチュエーションです。

ドーナツの穴からおかあさんが女の子をのぞいているシーンなんて、秀逸だな、と思います。

その間の会話は、
「おさるさんのだっこって、どんなふう?」

「おさるさんねえ、おさるさんのだっこは」
「こんなふう」(だっこの絵)

全編このやりとりの繰り返しです。

繰り返しだけど、動物たちのいろんなだっこがおもしろいので、子どもも飽きないようでした。

おさる、ペンギン、きりん、ゾウ、くじらと、子どもの好きな動物がたくさん。

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みんなのだっこの様子もおもしろく、ほのぼのします。

そして、おかあさんと女の子、ドーナツを食べながら、一段落。
そこで、女の子が言います。

「ねえ、おかあさんのだっこは、どんなふう?」

おかあさんの家事が一段落したところで言うあたり、いじらしいなぁ、健気だなぁ、とじんわりします。

女の子も、赤ちゃんみたいに、おかあさんにだっこしてほしかったんでしょうね。

ふんわり やわらか いいにおい

わたしも だいすき おかあさんのだっこ 

おかあさんにだっこされながらの女の子の気持ち。
しみじみと、いい文だな、と思います。

最後に「おねえちゃんのだっこは、どんなふう?」
と、女の子が赤ちゃんをだっこしている絵で終わります。

ほのぼのと、心が温かくなるお話ですね。

3才の次男も気に入ったようで、寝る前の読み聞かせ絵本に何度かリクエストしておりました。
ママには、「ママにだっこしてもらうと、いいにおいがするんだよ」と本作の文を引用(?)して、だっこをせがんでいました 笑。

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木になるところ(おすすめポイントなど)

最後は「ねえ だっこ」のおすすめポイントです。

🌕わかりやすい
    繰り返しのやりとりと少ない言葉。とてもわかりやすく、読みやすいです。子どもは繰り返しが大好きです。

🌕絵
    味わい深い版画の絵。どこか懐かしい気分がします。女の子やおかあさんの生活感溢れるちょっとした仕草も注目です。

🌕いろんなだっこ
    人間だけじゃなく、いろんな動物たちのいろんなだっこがあります。それぞれのだっこに和みます。

🌕女の子もだっこ
    最後に少し、お話に動きがあります。
「おかあさんのだっこは、どんなふう?」
    と尋ねる女の子。その愛らしさにじんわりします。

心のだっこ


昔、保育の学校の授業の中で、先生が「だっこ」について話されたことがあります。

「だっこぐせがつくから」との理由で、保育士さんがあまり子どもたちをだっこしない方針の園があったそうです。(20年近く昔のことです。)

その事について、先生は、それぞれの園の考え方があるのでしょう、としながらも、
「『だっこしてほしい時にだっこしてもらえた』
その時の子どもの心の満たされようも、私は大事にしたいな」とおっしゃられました。

だっこって、「からだ」のことじゃなくて、「心」のことなんだよな、と「ねえ だっこ」を読んで思い出した次第です。


しかし…最近長男(もうすぐ6才)おもたいんだよなぁ 笑。
でも、からだじゃないんですよ。
心なんですよ。

だから、まだまだたくさん、だっこしましょ 笑。