絵本のなる木

2児(両方男の子)の父が、毎晩の絵本読み聞かせを通して、おすすめ絵本を紹介していきます♪お楽しみに☆

せなけいこおばけ絵本「ひゅるひゅる」

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「ひゅるひゅる」とお侍さんが笛吹けば、たちまち◯◯◯が集まってきて…。

 ひゅるひゅる (せなけいこ・おばけえほん)

ひゅるひゅる (せなけいこ・おばけえほん)

初めて読み聞かせした子どもの年齢

長男…5才11ヶ月
次男…3才3ヶ月

作者紹介

せなけいこさんは数多くの作品を輩出されている絵本作家です。「おばけ絵本」シリーズなどあり、本作もその一作になります。「いやだいやだの本」でサンケイ児童出版文化賞を受賞されています。
当ブログでは「ばけねこになりたい」「たぬきのおもち」「じゃんけんぽん」に続いて4作目になります。
せなけいこ展が横須賀美術館にて、開催中です。

賞など

あらすじ

昔、お侍さんが池で釣りをしていると、河童の子どもを捕まえました。
お侍さんが河童の子どもを家に連れ帰ると、夜に河童の親が子どもをかえしてください、とお願いに訪ねてきました。
お侍さんが子どもを返してあげると、池で釣りをしているところに親河童が現れて…。

読んでみました

我が家では、毎回図書館で十数冊の絵本を借りてきます。
その中から、毎晩子どもが読み聞かせ絵本を選ぶのですが、せなけいこさんの絵本は子ども的に魅力的らしく、いつも一番にチョイスされます。

本作も例に違わず、借りてきたその日の夜に読み聞かせとなりました。

さて、「ひゅるひゅる」です。

因果応報がわかりやすく描かれ、そこにおばけの不気味さも加わったお話です。

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釣り好きのお侍さんが釣りをしていると、河童の子どもがお侍さんの馬にいたずらをしています。お侍さん、河童の子どもを捕まえて、ござるござると帰りますが(河童の子どもをどうするつもりだったのかは、不気味なナゾですが
(´Д`|||))、親が迎えにきたら、

「もう馬に悪さするなよ」

と子どもを返してあげます。
夜の河童の訪問も恐ろしいものがありますが…私的にはゾッとします 笑。

後日、お侍さんがまた釣りに行くと、親河童がお礼に笛をくれます。

お侍さんがその笛を「ひゅるひゅる」と吹けば、魚が大漁大漁。

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お侍さんは、仲間のお侍さんにござるござると河童の笛の話を教えてあげると、そのお侍さんはちょっと悪そうな顔つき。

悪そうなお侍さん、池で河童の子どもを捕まえて(河童の子どもがたやすく捕まり過ぎな気もしますが 笑)

「笛よこせー!よこさないと、かっぱ汁にしちまうぞー」と脅します。

個人的にはかっぱ汁がどんなものか気になりますがf(^_^)

河童の親が笛をくれますが、その笛を吹くと…

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おばけを呼ぶ笛でござったー!と、大勢のおばけに追いかけられるお侍さんの絵でお話は終わります。


読み終わって、二人のお侍さんの差はなんだろうな、と考えてみました。

両者とも、河童の子どもを捕まえていることは同じです。

捕まえる前が違いますね。

①馬にいたずらをしているところを捕まえた。

②何もしてないのに捕まえた。

親河童さん、先のお侍さん宅に訪れる際は
「すみません」
と謝ってますからね。

子どもが悪さして申し訳ない、との気持ちがあり、また、

何の見返りも求めないお侍さんにも、好感を持ったのでしょう。

それが、両お侍さんへの笛の違いに表れています。

世の中いろんな人がいて、どちらが正しいというわけでもないのでしょうが、

子どもたちにとって、善い行いをすれば、善いことが返ってくる、

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そんなことを信じられる世の中であってほしいな、と思いました。

木になるところ(おすすめポイント)

最後は本作「ひゅるひゅる」のおすすめポイントです。

🌕やっぱり安心のせなけいこ絵本
    今回は因果応報的なお話が子どもにもわかりやすく描かれています。

🌕文が短く読みやすい
    短い文で、端的な説明。わが家の3才の次男も気に入ったようでした。

🌕ござるござる
    文末が殆んど「ござる」で終わっているせいか、どこかユーモラスな空気が絵本全体に流れています。子どもも「ござる」好きですしね 笑。

🌕ひゅるひゅる
    河童のお返しが笛というお話も珍しくていいな、と思いました。「ひゅるひゅる」という響きもステキです。せなけいこさんのお話は短いながらも、日本語が豊かなのが特徴的です。

以上でしょうか。

ちなみに、先にも述べましたが「せなけいこ展」は2019年7/6~9/1@横須賀美術館にて開催中のようです。

夏休みにちょっと足を運んでみるのも楽しそうですね☆☆